花束みたいな恋をしたを見てきました。
東京ラブストーリーこそみていませんが、年末の松たか子さん、阿部サダヲさんのドラマ、最高の離婚やカルテットなどを見て、独特の言い回しや心情を言葉遊びで表現するあの感覚が妙にむずがゆく、好きな脚本家さんです。
初めはとくに見に行こうかなとは思わずレンタルで絶対借りるぞ~程度だったのですが、きのこ帝国さんの唄、押井守役で押井守さんがでるとの情報で見に行きました。
平日の昼間に映画を見るのは初めてで客層も夜とは違く、エンドロールで数名かえっていました。(私はエンドロール絶対見る派)。映画終わりなので彼らも自分の現実をまた歩きはじめたんだな~などと感傷に浸っていました。映画の終わりもこんな感じなので・・・
以下ネタバレ
終電を逃す。20代。お互いの共通項がめっちゃ多い。文学系の男女。
そりゃ恋始まるだろ若いんだし!
って足ばたばたしちゃうね
分かるよそれだけでめっちゃうれしんだよね恋は
多分ここら辺を時代錯誤にしないで恋するという不変的な共通項を時代に合わせて書くのが坂本さんはすごくうまいんだとおもいます。16歳から48歳まで多くの人にウケるんじゃないかな
話は映画の内容に戻ります。二人がお付き合いを始める場面。
菅田くん演じる麦君と有村架純演じる絹ちゃんの「(デート三回目で告白できなかったら普通の友達のままかなぁ)」・・・からのあと一時間で告白できなかったら・・・・よし、言うぞ!となって邪魔が入る当たり、むずがゆかった~
私は大学で初めての彼女ができたくちなのでここらへん当時を少し思い出して共感性なんちゃらですよ。高校までである程度恋愛経験豊富な人はここらへんすっ飛ばしていくらしいですね。私は初めて告白したら「なんで付き合うの?」って言われて答えが出ませんでした。お互い好きならそれだけでいいじゃんなんていわれましてね。
また話が飛んでしまった。映画の内容に戻ります。
そんでもっていざ告白。二人がよく使うファミレスのよく使うテーブルで告白。成功。赤信号の間でキス。そして性交。
多摩川が見えるアパートに入居して二人フリーターでその永遠が続けばいいんですけどそうはいかず、、、有村架純役の絹ちゃんが購読してる恋ブロガー(突然自殺した)が「恋は始まればどんなに盛り上がっても終わるわ」と言った恋に対する気づきのフレーズがちょくちょくでてきてここから若さの恋から20代の恋に入っていきます。
それでどんなことがあったかというと、菅田将暉演じる麦くんがイラストレータを諦め就職して現実と向き合ったり、麦君の会社の配送する人が仕事をトラックごと捨てたり、麦君の先輩がビールのんで風呂場で死んだりとか、恋人同士の二人が、しょうがなく言う「じゃあ〇〇やるよ」の【じゃあ】にイライラしたり、絹ちゃんが転職したりとか、陰キャは陰キャで、陽キャは陽キャでささるものがすごいたくさん中盤に散文につめこまれて襲ってきます。
心の思い出もまさぐられてきます。
話は終盤。友人の結婚式に出た二人は別れる事を個々個人で心の内に秘めました。お互いが別れを切り出すことをもう知っています。結婚観含めた最後の二人の別れたい別れたくない話をよく使用していたファミレスの昔とは違う席で告白。
からの号泣シーン(有村架純演技うまなったな~(ここで私はぼろなき))
かつて麦と絹が座った座席座席には時間が巻きまどったかのように今を生きる文学生が出会ったばかりの恋を謳歌した姿があります。そして昔と同じように赤信号機の前のハグをして別れました。
20代の恋、社会に出ること、お互いのすれ違い。
大別すればこの三つの事が心にささりまくり。それでもって未来に向けてまた歩き出すENDなので後味はすっきりという感じ。今がうまく行ってる人も恋したことない人もちくちょくささあるところが少なからず絶対あるとおもった。もちろんその振り返りが好きか嫌いかはまた別だとして・・・
わたしには遠い過去にあった話なので後味すっきりでしたが後ろにいた24歳ぐらいのドストライク女はずびずびないてました。
最初の大恋愛はうまくいかないという変わらない恋の本質と時世に合わせた恋路を書く坂本裕二さんさすがです。